敷居は低く、誇りは高く。温かな雰囲気を生む場づくり静岡[GOOD TIMING TEA]和田健さん<前編>
2024.06.28 INTERVIEW日本茶、再発見
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2月の“立春”から数えて88日目。それが5月初旬の「八十八夜」。
この日は緑茶の日でもあり、新茶シーズンのまっただ中。
新茶の摘み取りは、ロケット発射場で有名な鹿児島県種子島から始まるのですが、それが3月上旬頃。そこから桜前線と同じように旬が北上していきます。
ということで、さっそく一年に一度の新茶シーズンを楽しみましょう!
新茶は、茶樹に芽吹いたその年最初の新芽を摘み採ってつくったお茶のことです。「一番茶」と呼ばれることもありますが、1年で最初に摘まれる「初物(はつもの)」という意味を込めたり、シーズン中は旬のものとして「新茶」と呼ばれます。
新茶の最大の特徴は、なんといっても若々しいさわやかな香り!
新茶の後に摘み採られる二番茶、三番茶にくらべて苦渋みのあるカテキンやカフェインが少なく、旨み、甘みの成分であるアミノ酸が多い傾向にあります。
昔から、その季節に初めて収穫した農作物や魚介類は、縁起の良い食べ物として扱われてきました。新茶も、新米や初鰹などと同様に旬の縁起物なんですよ!
ちなみに、「八十八夜」に摘み採られたお茶は、古くから不老長寿の縁起物の新茶として大切にされています。
新茶をいれると、水面に白いホコリのようなものが浮かび、「大丈夫なの?」と思うことがあるかもしれません。
これは“毛茸(もうじ)”と呼ばれるお茶の葉のうぶ毛です。毛茸の浮くお茶は、高い品質の証拠でもありますので、気にせずお茶の香りと味わいを堪能してください!
初夏にシーズンを迎える新茶。新茶は農作物なので、その年々の気候により味わいは変わってきます。
今年はどんな新茶ができたかを、毎年楽しんでみてはいかがでしょうか。
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