• 倉橋悠太

    伊藤園/緑茶ブランドグループ

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    人それぞれお茶それぞれの多様な「色」を感じることで、多様性の大切さを感じる特別企画。

    自然の恵みと人の手によって育つお茶をひと口、目を瞑って、ひと呼吸。
    香りや温度、重さや舌触り、空気との触れ合いを経て、目に見える以上の、
    その人にとっての「お茶の色」が心に浮かぶ。

    一人ひとりの感性によりそう、お茶の多様性。あなたにとって、お茶はどんな色ですか?

    倉橋悠太(伊藤園/緑茶ブランドグループ)

    1990年、伊藤園が世界初のペットボトル入り緑茶を発売して以来30年以上が経ち、今やお茶はいつでもどこでも飲める、誰しもに身近なドリンクとなりました。伊藤園入社3年目の倉橋悠太さんも、生まれた時にはすでにスーパー、コンビニ、自動販売機、お茶がどこにでも並んでいた世代。今はお茶を届ける側に立つ倉橋さんにとってのお茶について聞きました。

    持ってきてくれたのは「お〜いお茶」の茶葉。畑を育てるところから、まるで巨大な急須で淹れるように茶葉からお茶を抽出、その鮮度感を閉じ込めた、緑茶飲料の先駆け。倉橋さんは入社から2年間、営業として担当エリアを車で走り回り、同商品を売ることをしていたそうです。

    「自販機を回るのが基本だったのですが、オーナーさんに挨拶に行ったり新しい営業先に行ったりしても、お茶を差し上げるとやっぱり喜ばれますよね。世代問わず、やっぱりお茶は強いなと思いますし、お茶を通じて色々なことを広げていけたらいいなと思っています」

    仕事を探す際、「暮らしの身近にあるものがいい」と考えていたと話す倉橋さん。実家では、一家団欒の時間には必ずお茶があったのだそう。

    「実家で夕飯の後には母親が必ずお茶を淹れてくれるのでいつも飲んでいます。小さい頃から家でお茶は飲んでいました。だから飲んだ時にほっとするというか、昔から身近にある飲み物だなと思います」

    実家にはフィルム写真を綴じたアルバムが大量にあるのだそう。今回は、その中から何冊かを持ってきてくれました。

    「家族の風景、家族団欒の時が思い浮かびます。家族を思い出すというよりも、その“場”を思い出しますね」

    大学では環境情報学部に所属し、在学中の2015年に採択されたSDGs(持続可能な開発目標)に興味を持ち、関連するゼミで研究をしていたという倉橋さん。

    「SDGsやCSRの部分は、仕事選びにおいても重視しました。お茶を通して色々なことができる企業だと感じます。最近、商品開発部に異動になって、お茶のこともまだまだ勉強していかないといけないので、楽しみ半分不安も半分という感じです」

    お茶の産地や製造の現場にも行って学びたいと意欲充分。身近な存在のお茶を、自ら社会に届けることから、さらに深く学び、作ることへと、着実に歩みを進めます。

    倉橋悠太|Yuta Kurahashi
    1996年生まれ、東京都出身。大学在学中はSDGs関連のテーマを中心に企業活動を研究。卒業後、株式会社伊藤園に入社。今年5月から商品開発部に異動となり、お茶について研究中。

    Photography: Kisshomaru Shimamura
    Text & Edit: Moe Nishiyama & Yoshiki Tatezaki

    人それぞれお茶それぞれの多様な「色」を感じることで、
    多様性の大切さを感じる特別企画。
    自然の恵みと人の手によって育つお茶をひと口、
    目を瞑って、ひと呼吸。
    香りや温度、重さや舌触り、空気との触れ合いを経て、
    目に見える以上の、
    その人にとっての「お茶の色」が心に浮かぶ。
    一人ひとりの感性によりそう、お茶の多様性。
    あなたにとって、お茶はどんな色ですか?

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